あなたはウイスキー1瓶に、いくらまで出せますか?
1984年、日本初の蒸留所、山崎蒸溜所の竣工60周年を記して販売されて以来、ジャパニーズ・ウイスキーの代表格として愛されてきたシングルモルトウイスキー「山崎」。発売から今に至るまで、様々なラインナップが販売されてきました。
今回は、現在販売されているラインナップの中で最も高価な「山崎 25年」にスポットを当てていきたいと思います。
「山崎」というウイスキーの“個性”
「山崎 25年」をご紹介する前に、「山崎」というウイスキーは他のウイスキーが何がどう違うのか、そこからお話していきたいと思います。
「山崎」とは、山崎蒸溜所で製造される、モルト原酒だけでつくられたシングル・モルト・ウイスキーのこと。かつて千利休が茶室を設けたといわれる名水「離宮の水」が湧き出る場所、大阪府三島郡島本町山崎に設立された蒸留所で作られるため、良質な天然水による、重厚に華麗に香るモルト原酒が生み出されます。
山崎蒸溜所のもう一つの大きな特徴は、ステンレス発酵槽と木桶発酵槽という2種類の発酵槽を使ったり、6基の蒸溜釜を備えるなど、タイプの異なる複数の設備を使い分けていること。それらを使い分けることで、様々な特徴を持ったモルト原酒を作り分けています。
「山崎」最大の特徴は“ミズナラ”
山崎蒸溜所で生まれた個性豊かなニューポットは、さまざまな材の樽に詰められ、貯蔵庫で寝かせることで、異なった味わいの原酒に育っていきます。
その中でも、「山崎」のキーモルトとして欠かせないのはミズナラ樽。白檀(ビャクダン)、伽羅(キャラ)を想わせるその独特の香味は、山崎の最大の魅力です。
「山崎 25年」では果実やチョコレート風味の原酒を育むシェリー樽で熟成された原酒にミズナラ樽の長期熟成原酒も潜ませることで、熟成感と奥行きのある味わいが実現しました。
最高級プレミアムウイスキー【山崎 25年】
そんな「山崎」の中でも最高級品、「山崎 25年」は1999年のサントリー創業100周年を記念して、販売された特別限定品。
味も価格も別格で、山崎蒸溜所の酒齢25年を超える長期熟成モルト原酒の樽を選び抜き、丹精をこめて丁寧にヴァッティングした最高級プレミアムウイスキーです。
年間生産本数1200本限定ということもあり、価格は他のラインナップとは桁が違います。オフィシャルサイトでは、希望小売価格は¥125,000とありますが、実売価格はその倍以上の¥300,000程度。価格面でも、山崎シリーズ最高ランクです。
山崎 25年
- 容量 700ml
- 希望小売価格 ¥125,000
- 実売価格 ¥300,000程度(2016年4月現在)
「山崎 25年」そのお味は?
「山崎 25年」は、年月を誇る長期熟成原酒の甘味と苦みが織り成す、複雑で重厚な香味が特徴。その香りは、レーズンやイチゴジャム、ビターチョコレートに例えられます。
色は他の銘柄よりも濃い赤褐色で、味わいは、しっかりとした酸味、ほろ苦さ、厚みを感じる。其の余韻は、長く深いものとなっています。
「山崎 25年」を手に入れる!
年間生産本数が限られているということもあり、常にプレミア価格が付いている「山崎 25年」。
ネットでも取り寄せでも購入はできるのですが、価格は定価以上のものしかないというのが現状です。それでも欲しい! という方は、ぜひチェックしてみてください。