結論言うと、どちらも良いウイスキーです!
ジャパニーズ・ウイスキーを挙げたら、まず出てくる「山崎」と「響」。この代表格2銘柄って実際どう違うの? って思っている方もいらっしゃるはず。
ということで、今回は「山崎」と「響」の味わい、香りなどの特徴から徹底比較をしていきたいと思います。これを見れば、あなたの好みがどちらか分かるかも? ぜひチェックしてみてくださいね!
「山崎」と「響」、大きな違い
「山崎」と「響」、その2銘柄の大きな違いは、「山崎」がモルト・ウイスキーに対して、「響」はブレンデッド・ウイスキーであるということ。
モルト・ウイスキー
大麦を原料としたウイスキーの呼び名で、蒸留所の場所によって商品表記に関する定義が国ごとに違います。スコットランドで製造されるものは大麦麦芽(モルト)のみを原料とし、単式蒸留釜で2回から3回蒸留させたもの。
少量生産に適している方法で製造されるのが特徴です。
ブレンデッド・ウイスキー
モルト・ウイスキーとグレーン・ウイスキーをブレンドしたものをブレンデッド・ウイスキーと呼んでいます。モルト・ウイスキーに比べて癖が少なく、飲みやすいのが特徴。日本でも愛好者の多いウイスキーです。
そのため、味わいは大きく変わります。「山崎」はモルト・ウイスキー特有のピート(泥炭)が少し香る、荒々しいイメージのウイスキー。
一方「響」はブレンデッド・ウイスキーで、複数のモルトが絶妙に混ざり合っており、華やかな香りとまろやかな味わいが特徴です。どちらが飲みやすいかと聞かれたら「響」ですが、「山崎」は「響」よりも癖が強い分、好きな方はとことん好きになる銘柄です。
とはいえ、ピート香が強烈でスモーキーなアイラ・ウイスキーなどに比べると、「山崎」もとても飲みやすいウイスキーと言えます。
価格はどうか?
というわけで、製法が全く違う「山崎」と「響」ですが、価格で比べるとどうでしょう? それぞれのラインナップで比較してみましょう。
(新)山崎
- 容量 700ml
- 希望小売価格 ¥4,200
ハイボールの大ブームによる原酒不足を受け、2012年に発売された(新)山崎。新たな試みとして、「ワイン樽貯蔵モルト」を使用し、「山崎」を語る上で欠かせない「ミズナラ樽貯蔵モルト」など複数の原酒とヴァッティングしたウイスキーです。
響 JAPANESE HARMONY
- 容量 700ml
- 希望小売価格 ¥5,000
熟成年数にこだわらず、サントリーの多彩な原酒と匠の技でつくりあげられた、「響 JAPANESE HARMONY」。「(新)山崎」と同じく、「響」のエントリーモデルと言えるこのウイスキーの評価はあまり良いものではありません。
とはいえ、「響」の他のラインナップに比べて手軽に楽しめるのは間違いありません。
山崎 12年
- 容量 700ml
- 希望小売価格 ¥8,500
- 実売価格 ¥13,000程度
山崎蒸溜所の竣工60年周年を記念して1984年に登場した、日本を代表するシングルモルトウイスキー。「山崎」と言ったら12年、ジャパニーズ・ウイスキーの中でも定番のウイスキーです。
響 17年
- 容量 700ml
- 希望小売価格 ¥12,000
- 実売価格 ¥15,000程度
サントリー創業90周年を記念して販売された「響 17年」。酒齢17年以上(平均19年)の長期熟成モルト30数種を厳選し、酒齢17年以上の円熟グレーンをブレンドしたプレミアムウイスキーです。
「響」を味わうなら、「響 17年」から、と言われるくらい定番のウイスキー。
山崎 18年
- 容量 700ml
- 希望小売価格 ¥25,000
- 実売価格 ¥ 44,000程度
山崎蒸溜所のモルト樽の中から、酒齢18年以上の秘蔵モルトを厳選・吟味してヴァッティングした、18年ものシングルモルト。シェリーヴァットの古樽でたっぷり後熟した、モルト・ファンには垂涎の一瓶。
響 21年
- 容量 700ml
- 希望小売価格 ¥25,000
- 実売価格 ¥ 37,000程度
モルト原酒は山崎ホワイトオーク樽22年ものを中心に、最低でも酒齢21年以上のものを吟味、グレーン原酒も酒齢21年以上のものを厳選した逸品。
山崎 25年
- 容量 700ml
- 希望小売価格 ¥125,000
- 実売価格 ¥ 300,000程度
1999年のサントリー創業100周年を記念して、販売された特別限定品。山崎蒸溜所の酒齢25年を超える長期熟成モルト原酒の樽を選び抜き、丹精をこめて丁寧にヴァッティングした逸品。
年間生産本数1200本限定ということもあり、価格は跳ね上がります。
響 30年
- 容量 700ml
- 希望小売価格 ¥125,000
- 実売価格 ¥ 260,000程度
年間2000本程度の限定品で、唯一カガミクリスタル製の30面クリスタルボトルに入れられているプレミアムウイスキー。
山崎ホワイトオーク樽32年ものを中心に最低でも酒齢30年以上のモルト原酒を厳選し、グレーン原酒も酒齢30年以上のものを吟味したウイスキーだけあって、価格も格が違いますね。
年代が上がるごとに、「山崎」のほうが価格が上がっていくことが分かりますね。それだけ山崎のモルト原酒が希少になっているということでしょうか。エントリーモデルだけみれば、「山崎」のほうが価格は少し低めとなっています。
まとめ
ということで、「山崎」と「響」を比較してみました。どちらも日本を代表するウイスキーだけあり、どちらが良いかで言ったら、どちらも良い!
両銘柄ともミニボトルでも販売されているので、そちらで一度試してみても良いかもしれませんね。