軽い口当たり銘柄が多く、日本食にも合うとか。
スコッチウイスキー、アメリカンウイスキー、ジャパニーズウイスキー、そしてアイリッシュウイスキー。今まで世界の5大ウイスキーのうちの4つをご紹介してきた本記事、最後を締めくくるのは、軽やかな口あたりが特長のカナディアンウイスキーです。
バーボンよりも歴史の新しいこのウイスキーは、最もライトな酒質として分類されます。中でもC.C.の愛称で知られる『カナディアンクラブ』が有名で、初心者にもオススメできる飲みやすいものばかりです。
2種のグレーンウイスキーをブレンドして作るカナディアンブレンデッドウイスキーが主流で、ライ麦やトウモロコシが原料として使用されます。
カナディアンウイスキー!その歴史
カナディアンウイスキーの起源は諸説あるのですが、最も多いのは1769年であるとされる説。1668年にウイスキー輸入量の削減を目的として蒸留可能な醸造所が設立されたため、カナダで蒸留が始まった事をカナディアンウイスキーの起源とする説が多いそうです。
18世紀の後半になると、カナダは穀物が過剰生産なってしまいます。そこで、多くの製粉所が蒸留酒の製造を開始し、生産されたウイスキーはアメリカに輸出されました。
しかし当時の出来栄えは、“One Day Whiskey”と呼ばれるくらい粗悪なものだったとか。それが19世紀の終わり頃までかけて進化していきます。
ライ麦主体の原料から、トウモロコシなども使用されるようになり、蒸留過程も連続式蒸留機を使用するよゆになりました。そうして、今のカナディアンウイスキーの特徴が確立されていったのです。
カナディアンウイスキー!味わいの特徴は?
カナディアンウイスキーは、ブレンデッドウイスキーが主流。しかも、穀物を原料とするグレーンウイスキー同士をブレンドするところが一番の特徴です。
ライ麦が主な原料のフレーバリングウイスキーと、トウモロコシが主な原料のベースウイスキーの2種類をブレンドして、待つこと最低3年。ライトな飲み口を実現させるために、様々な工夫がなされています。
まずは代表銘柄を味わおう!
スムースな口当たりとライ麦の優しい香りで、日本食にも合うカナディアンウイスキー。お酒初心者の方にもオススメできるくらい飲みやすいです。
今回はそんなカナディアンウイスキーの中で代表的な銘柄などをご紹介します!
カナディアンクラブ
- 容量 750ml
- 参考価格 ¥1,500
カナディアンウイスキーといったら、まず出てくる代表銘柄。スタンダード品でも最低6年の熟成がされており、軽くてクセのない甘さとクリーンな切れ味が特徴。
ロックで飲んでも水割りやハイボールにしても料理と合います。コスパもよし!
クラウンローヤル
- 容量 750ml
- 参考価格 ¥2,500
1939年、イギリス国王として初めてカナダを訪問したジョージ6世への献上酒として作られたウイスキー。クセの無いライトな味わいの中にほのかなコクも楽しめる、バランスが取れた逸品です。
ほかにもまだある!銘柄
代表銘柄を飲んでみて気に入ったら、他の銘柄を飲んでみるのもいいかもしれません。
アルバータ・プレミアム
- 容量 750ml
- 参考価格 ¥1,944
100%ライ・フレーバリングウイスキーと100%ライ・ベースウイスキーをブレンドした、シングルライウイスキー。
ライウイスキーはスパイシーというイメージを覆すスムースな飲み心地、コクが抑えられたライトでソフトな口当たりが特徴です。
Black Velvet
- 容量 750ml
- 参考価格 ¥1,200
カナダ・アルバータ州レスブリッジにあるブラックベルベット蒸留所にて製造されている。他に類を見ないヴェルベットのような滑らかさと、ライトな味わいが特長。
1950年代初頭にリリースされたカナディアンウイスキー。手頃な価格で手に入ることも魅力です。
まとめ
ライ麦、トウモロコシなどの穀物を原料に使ったカナディアンウイスキー。その軽い飲み心地は、最近発売された『知多』に近いかも。ハイボールや水割りにして、食事と一緒に楽しむのも良いと思います。気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいね。