日本人にとってバランタインといえば、ザ・スコッチと言っても良いほど…スコッチの代名詞と言えるのではないでしょうか。
税金が掛かってまだまだウイスキーが高かったころ、お父さんたちにとっては憧れのスコッチだったはずです。とは言っても、今でもバランタインファンは少なく有りません。
バランタイン30年を飲んだ日には、友達に、「バランタイン30年飲んだんだ~!」と自慢するのではありませんか。
バランタインの歴史
バランタイン社の創業者ジョージ・バランタインはローランド地方の農家の出身で、13歳のときにエディンバラの食料品店に奉公に出て、5年後に独立しました。食料品と酒を扱う小さな店を構えたのですが、それがバランタイン社の前身となりました。
1853年にアンドリュー・アッシャーが世界で初めてのブレンデットウイスキーを開発しました。それに刺激を受けたジョージ・バランタインは1986年に自らブレンダーになり、ブレンデットウイスキーの製造に取り組む事になったのです。
1919年には共同経営者であったバークレー・マッキンレー商会に経営権を譲渡し、バランタイン一族の手からは離れたのですが、ブランド名は変わらずバランタインのままでした。
その後も経営権が移ったり吸収されたりしたがバランタインとして存続し、1973年にバランタイン17年を誕生させました。
バランタインラインナップ
では、バランタインのラインナップを紹介します。
- バランタイン・ファイネスト、700mlでお値段1,390円
- バランタイン12年、700mlでお値段2,800円
- バランタイン・マスターズ、700mlでお値段5,000円
- バランタイン17年、700mlでお値段9,000円
- バランタイン21年、700mlでお値段20,000円
- バランタイン30年、700mlでお値段80,000円
バランタイン30年
ブレンデットウイスキー・バランタイン30年はどのようなブレンドで造られているのでしょうか。バランタイン30年には32種類のモルト原酒と5種類のグレーン原酒の計37種類の原酒をブレンドする事によって造られています。
しかも、30年表示ですから37種類の原酒全てが少なくとも30年以上樽に寝かされている訳です。樽の中を想像してみてください。ポットスチルによって蒸留された無色透明なモルト原酒が少しずつ色づいて行きます。
そして、年経つうちに樽の中のモルト原酒が蒸発し、量が減って行きます。この現象を天使の分け前という意味で、エンジェルシェアーと呼ばれています。
10年で樽の中のモルトの4分の1は無くなると言われていますから30年経つとどれほどのモルト原酒が樽の中に残っているのでしょうか。
しかも30年も樽の中に寝かせていると、樽の影響が大きく出ますから、本当に良い樽を厳選して残して行かなければなりません。
良い樽として選ばれ、蒸発する事無く樽の中にとどまり、30年以上熟成を重ねた37種類の原酒たちが、ブレンダーによって吟味されブレンドされるのですから美味しい訳です。
因みにバランタイン30年の柱と成るモルトに、アードベッグ、バルブレア、グレンガダム、スキャパ、プルトニー、ミルトンダフ、グレンバーギーがあります。その他にも有名どころのモルト原酒がいろいろ入っています。
ハイボール
ブレンデットウイスキーの楽しみ方の中に、ハイボールにしてその上にキーモルトをフロートする方法があります。
バランタイン30年を炭酸水で割り、お好みのキーモルトをフロートするのです…が、私には8万円もするバランタイン30年を炭酸水で割る勇気はありません。できる方は是非お試しください。
できない庶民はバランタイン・ファイネストで試してみましょう。キーモルトの中に、スキャパやラフロイグ等があります。ラフロイグをフロートすれば、かなりスモーキーなファイネストを楽しめるはずです。