私の友人で、イギリスのエジンバラ大学の研究室で働いていた男がいます。イギリスといえばPUBですよね。彼も勿論PUBに通ったそうです。
PUBで何を飲むのか?イギリスですから先ずビールですね。本場のギネスやら、美味しいペールエールやらが揃っている事でしょう。そして最後にウィスキーを嗜むのです。
ギネスはアイルランド、スコッチはスコットランドですがイギリスを含めて全ては、グレートブリテン島にまとめられるのですから、まさに本場のビールに本場のシングルモルトを楽しめるのです。羨ましい~
イギリス
さて、何をつまむのか?本場イギリスでPUBに来る男たちは何も食べないそうです。それがイギリス男の男気なのかもしれません。ただ残念なのは、PUBを出た後マクドナルドに行くところです。
お前たちは子供か!と言いたくなります。まぁ日本で言うところの、飲んだ後のラーメンという感じなのでしょう。
イギリス料理にどのような物が有るか皆さん知っていますか?私は多くは知りませんがフィッシュ&チップスを真っ先に思い浮かべる人は少なく無いはずです。
それ以外にも勿論色々有りますが、イギリス料理の中に日本人にとっては変わり種と言える物がが一つ有ります。
ハギス
変わり種、それはハギスです。この料理はイギリスのみならず、スコットランドでも古くから親しまれている料理で、肉屋の惣菜としても売られているポピュラーな料理です。
そのことからもスコットランドの男たちが家でシングルモルトを飲む時、このハギスをつまみにしている事は想像に難くありません。このハギスという料理の作り方は、茹でた羊の内臓ミンチとオート麦、玉ねぎとハーブを刻み、それらを牛脂と一緒に羊の胃袋に詰めて茹でて出来あがり。
蒸しても良いです。詰め物料理ですね。どんな味か想像できますか。私は何回か食べた事がありますが、脂っこく独特な苦み、苦み以外の独特な味がしました。
しかしどんなハーブを使うか等、作り方によって味が変わってくると思います。ただ、独特な味というのは確かです。スコットランド現地では、熱々のハギスに、たっぷりのシングルモルトをかけて食べるそうです。本来は野趣にとんだ脂っこい料理で、シングルモルトをかける事によって消化を助けるとい説があるとか。
この強烈な個性をもつハギスの味に負けない、ピートのきいたスモーキーなシングルモルトを選んでハギスに挑戦してみてください。
スモーキー&ブリニー
私たちは日本人ですから、皆が皆ハギスを好む訳はありません。むしろ苦手という人の方が多いと思います。
シングルモルトには様々な薫りや味のタイプが有ります。それを考えて“つまみ”を選ぶ事ができるはずです。例えば、アイラ島のスモーキーなシングルモルトにはスモーキーな“つまみ”が合います。
アードベッグにスモークサーモンなんていかがですか。日本では燻製が流行り始めているようで、燻製機や燻製キッド等も手に入りやすくなっている様です。色々な物を燻製にして“つまみ”を作ってみるのも面白いですよね。
チーズ、ベーコン等も良いですし、アイラ島は、島と言う事で魚介系をスモークしても良い“つまみ”に成るかもしれません。
アイラモルトも含めて、潮の風味豊かなシングルモルトもありますね。シングルモルトの潮の風味をブリニーと表現しますが例えば、スプリングバンクやオーバン等はまさにブリニーです。
それらのシングルモルトにはショッパイ“つまみ”なんていかがでしょうか。しょっぱいって…梅干しとかではありません…でも興味の有る人は試してみて下さい。
私は試した事がありませんが、もしかしたら合うという事も有るかもしれません。しょっぱい物、鮭鳥羽なんていかがですか。魚介系で塩気が有り良いかもしれません。塩コンブも行けそうです。
色々試し“つまみ”の幅を広げて行きましょう。