販売終了となった“10年”。そのお味は?
今やジャパニーズ・ウイスキーの超メジャー銘柄として君臨する「山崎」。2003年の『山崎 12年』ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)金賞受賞を皮切りに、数々の賞を受賞してきました。
2015年にはイギリスのウイスキーガイドブック「ワールド・ウイスキー・バイブル2015」で見事“世界最高のウイスキー”に選ばれ(※シングルモルト・シェリーカスク 2013)、その品質の高さは世界も認めるものに。
そんな「山崎」。最近では最も手頃なラインナップとして「(新)山崎」(2014年)が発売されましたが、かつては「山崎 10年」がスタンダードな銘柄として人々に愛されていました。
今回は、2013年に終売となった「山崎 10年」を特集したいと思います!
山崎とは
まずは「山崎」についておさらいしましょう。
国産ウイスキー発祥の地、山崎蒸溜所でシングルモルトウイスキー「山崎」が誕生したのは、1984年のこと。山崎蒸溜所竣工60周年を記念した、日本で初めてのピュアモルトウイスキーとして売り出されました。
当時、シングルモルトは、まだ世界でも限られた好事家が嗜むお酒。そんなブレンデッド主流の時代に冒険とも言える一瓶を発売し、現在に至るまで家庭に親しまれる超ロングセラーに成長、今では「世界最高のウイスキー」として、世界に誇れるウイスキーとなりました。
終売した山崎“10年”
高価だが、味の良い「山崎 12年」の廉価版という位置付けで「山崎 10年」は販売されました。しかし、2009年にハイボールブームが巻き起こり、サントリー 角瓶が大ヒットした影響で、原酒が不足。
2013年3月末で「山崎」、「白州」の10年物が終売となりました。そして、2014年からは熟成していない、いわゆるノンエイジの「(新)山崎」と「(新)白州」に置き換わったのです。
「山崎 10年」は、「山崎 12年」よりも風味は劣るものの、入門用としては十分な味わいでした。価格は700mlで¥4,000程度。「山崎 12年」が700mlで¥7,000程度ですから、それに比べれば断然お手頃ですよね。
今店頭に並んでいる「(新)山崎」は、簡単にいえば若いウイスキーなので、「山崎 10年」のほうが評価は高く、手頃に味わえる本格派ウイスキーでした。
気になる、お味は?
ウイスキー初心者からウイスキー通まで愛されている「山崎10年」は、スムーズで柔らかな口当たりが楽しめます。
また、ホワイトオークを中心とした酒齢10年以上のモルト原酒を中心につくられているため、樽の木の香ばしさが感じられるのが特徴。水を数滴加えると、クッキーやビスケットのようなほのかな甘みを見つけることもできます。
ピュアモルトならではの癖のある味わいに仕上がっていますが、白州に感じられるようなさわやかさもあり、本格的なウイスキー通でも納得がいく飲みごたえがあります。
“10年”を手に入れるには
そんな、販売が終わってしまった「山崎 10年」ですが、実は手に入れる方法があります。一番簡単な方法はネットショップで購入すること。amazonでも検索してみるといくつか出てきますね。
価格はだいたい700mlで¥14,300 …! 「山崎12年」も同程度の価格で販売(※原酒不足のため、こちらも品薄状態)されていますので、思い切って購入するなら「山崎 12年」のほうがお得かも…。
とはいえ、「山崎 10年」が飲んでみたい! という方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
「山崎」が好きでたまらなくなったら、コレクションとして集めてみるのも良いかもしれません。それぞれの深い味わいを、ぜひ楽しんでみてください!