11年ぶりに登場した新ウイスキーブランド、その実力は?
これまで『山崎』や『響』、『白州』など、数々の世界的ウイスキーを生み出してきたサントリーが、2015年9月におよそ11年となる新たなウイスキーブランドを発表しました。
その名も『知多』。
これまでシングルモルトウイスキー、ブレンデッドウイスキーを主にリリースしてきたサントリーが新たに生み出したのは、40年以上サントリーのウイスキーづくりを支えてきた知多蒸溜所(サングレイン蒸溜所)が生みだしたグレーンウイスキーでした。
知る人ぞ知る“知多”
愛知県知多市にある知多蒸溜所が設立されたのは1972年のこと。当時は『響』などのブレンデッドウイスキーのブレンド用グレーンウイスキーを製造していたため、ウイスキー愛好家の間でもあまり注目されることはありませんでした。
ところが2014年11月に試験的にリリースした「シングルグレーンウイスキー 知多蒸留所」が大ヒット。ハイボールブームによるウイスキー流行の後押しもあり、蒸留所のラベルを付けた『知多』が発売されることになりました。
シングルグレーンウイスキー『知多』
- アルコール度数 43度
- 容量 700ml
- 価格 ¥3,800
『山崎』、『白州』と同じように、ブランド名にもなっている同蒸溜所の原酒のみをブレンドして作った『知多』。特徴はなんと言っても『山崎』、『白州』と違い、シングルグレーンウイスキーであることです。
ここでグレーンウイスキーをおさらい
トウモロコシやライ麦、小麦などを主原料に作られたウイスキー。連続式蒸留器を使用して蒸留するので、モルトウイスキーと比べると香りや味がやや劣ります。
ブレンデッドウイスキーとして、モルトウイスキーと混ぜ合わせることで風味を調整するために使われることが多いです。
グレーンウイスキーはトウモロコシを使用しているということで、味わいはバーボンに近い、爽やかな飲み心地。
「食中酒としてのハイボールが浸透している中、新たに軽やかな味わいのウイスキーを投入する」というのがサントリーの狙いで、オフィシャルサイトやCMでも「風香るハイボール」を紹介し、軽やかな飲みごごちをアピールしています。
ストレートより美味しい飲み方?『知多』の実力はいかに
さて、そんな『知多』の実力はいかほどか? オフィシャルサイトの紹介では、ピュアでストレート、甘い樽香に、口当たりよく、甘くスムースな味わい。
そして、ほのかな甘さの余韻が残るとのこと。ネットの評判を見る限り、モルトウイスキーに比べてどうしても風味が弱く、ストレートで飲むには少しもの足りないようです。
しかし、ハイボールになると、その魅力は何倍にもなるそう。ネットでは、「知多ハイボールうまっ!」の言葉が踊っていますね〜。
評判を見る限り、この価格帯にしては珍しい、ストレート以外の飲み方に特化したウイスキーということが言えます。
知多のおすすめの飲み方は?
以上のことを踏まえると、飲み方はハイボールがベストと言えそうです。オフィシャルサイトでも「風香るハイボール」を推していることだけあって、『知多』の軽やかさや爽やかな味わいを引き出してくれる飲み方です。
オリジナルレシピは1:3.5で割るのが良いそうですよ。
「風香るハイボール」
レシピ:
- 氷 グラス一杯
- ウイスキー 1に対して、ソーダ 3.5
作り方:
- グラスに氷をたっぷり入れます
- 『知多』を適量注ぎ、マドラーでかき混ぜます
- きりっと冷えたソーダを氷にあてないように注ぎます。『知多』1に対して、ソーダ3.5の比率がメーカーおすすめ
- 炭酸ガスが逃げないようにマドラーでタテに一回まぜまれば完成!
【知多】はこれから定番になるか?
佐藤健さん出演で話題のCM効果もあり、店頭でもよく見かけます。飲食店によっては「風香るハイボール」を飲めるところも出てきているみたいですね。
その人気は楽天の国産ウイスキーのトップ10に入るほど(2016年4月現在)。これから長い時間をかけて、一般の食卓に広く親しまれるウイスキーになりそうです。私も『知多』を楽しんでみようと思います!