高価なスコッチというと直ぐにシングルモルトを想像するかもしれませんね。全体的にいって、ブレンデットスコッチよりも、シングルモルトスコッチの方が高価ではありますが、ブレンデットの中にも高価なものが存在します。
もしかしたら、あまりスコッチに詳しく無い人たちのあいだでは、高価なブレンデットスコッチの名前の方が知られているかもしれません。
例えばバランタイン30年と聞くと、高価なスコッチというイメージが湧くのではないでしょうか。
バランタイン30年
バランタイン30年には32種類のモルト原酒と5種類のグレーン原酒の計37種類の原酒をブレンドして造られています。
しかも、30年表示ですから37種類の原酒全てが少なくとも30年以上樽に寝かされている訳です。30年も樽の中に寝かせていると、樽の影響が大きく出ますから、本当に良い樽を厳選して残して行かなければなりません。
良い樽として選ばれ、蒸発する事無く樽の中にとどまり、30年以上熟成を重ねた37種類の原酒たちが、ブレンダーによって吟味されブレンドされるのですから美味しい訳です。
因みにバランタイン30年の柱と成るモルトに、アードベッグ、バルブレア、グレンガダム、スキャパ、プルトニー、ミルトンダフ、グレンバーギーがあります。
その他にも有名どころのモルト原酒がいろいろ入っています。長年会社務めをしている方であれば、贈答品としてバランタイン30年を使った事が有るかもしれません。
しかし、「一度は買ってみたい自分のためのバランタイン30年。」というところでしょうか。25,000円程ですから買えなくは無いですね。旧ボトルだとさらにプレミア付きますが…
シーバスリーガル・ロイヤルサルート
シーバスリーガルはスコッチに詳しく無いという人でも耳にした事のある銘柄では無いでしょうか。シーバス・ブラザーズ社は1801年に創業しました。
1870年に自社独自のブレンデットスコッチの製造、販売をはじめ、1891年にシーバスリーガルが誕生しました。
現在シーバスリーガル12年や、マスターブレンダーであるコリン・スコットが手掛けた18年、25年が販売され、加えて日本限定でミズナラの樽でマリッジしたミズナラ・スペシャルエディションがあります。
シーバスリーガル12年は2,000円弱というお手頃値段で購入できますが、シーバスリーガル・ロイヤルサルート50年となると90万円になります。中古の軽自動車が買えますね…高すぎて買えないというあなたは、ロイヤルサルート21年なんていかがでしょうか。お値段1万円前後になります。
このシーバスリーガル・ローヤルサルートは、1953年に現英国女王エリザベス2世の戴冠式を記念して造られた最高級クラスのスコッチです。
ロイヤルサルート21年の名前は、英国軍が王室へ敬意を表して皇礼砲によって放たれた21回の空砲に由来しています。21年または50年を飲むのであれば、12年など若いシーバスリーガルと味を比べて楽しんでください。
ホワイト&マッカイ30年
ホワイト・マッカイも何となく聞いたがあるかもしれません。比較的有名なスコッチですが、店頭ではあまり見かけません。サントリーが買収に失敗し、フィリピンの大手酒造会社エンペラドールという会社が買収しました。
もしサントリーが買収していれば、もう少し手に入りやすくなったかもしれません。このホワイト・マッカイは幾つものモルトウイスキー同士をブレンドした後、樽で寝かせ、さらにグレーンウイスキーをブレンドし、もう一度寝かせるというダブルマリッジ製法を採用しています。
キーモルトは、ダルモア、フェッターケアン、トミントール等です。キーモルトを聞いて、香りや味わいを想像できますか。難しいですよね。ぜひ自分の舌で確認してください。8万円弱、インターネットで購入できます。