何でも大手まかせにするのでは無く、ベンチャー企業によってチャレンジが行なわれ、商品が世に出るのは嬉しい事です。
最近ではクラフトビールが取り沙汰されています。ベルギービールに倣ったホワイトビールを造ったり、ドイツに倣ってヴァイツェンを造る企業もあれば、イギリスやアメリカに倣いペール・エールやインディア・ペール・エールを造る企業も有ります。
皆が良い意味で競争しながら商品を造る事によって、更に美味しい、あるいは新しい商品ができて行きます。ウイスキー業界にも、ベンチャー企業であったり、造り酒屋がウイスキーも造り始めたなどと言う事がおきています。
私も酒屋で一升瓶に入っているウイスキーを見つけ、購入した事があります。どこぞの造り酒屋が造ったウイスキーだそうです。本当に美味しいシングルモルトを造っているベンチャー企業もあれば、まずまずの企業も有りますが、そのウイスキーに傾ける情熱が嬉しいじゃないですか。
あかし
最近見かける“あかし”というウイスキーは、江井ヶ嶋酒造で造られ、刻の酒造という通販サイトでも購入する事ができます。
江井ヶ嶋酒造は、サントリー山崎蒸留所が設立された1924年よりも早い、1919年にウイスキー製造の免許を取得しました。
しかし、これが日本初のウイスキーの製造を示すものかどうかには議論があります。江井ヶ嶋酒造の歴史を振り返ると、ベンチャー企業と言えるのかというところも微妙ですが、とりあえず最近頑張ってウイスキーを造り出した酒造所と言う事で考えていきましょう。
最近頑張っていると言っても江井ヶ嶋酒造はこれまで30年以上安価なウイスキーを中心に生産を続けてきました。そして2007年に初めてのシングルモルトになる、あかしシングルモルト8年を発表し、評価されました。
ホワイトオークシングルモルトあかし
ホワイトオークシングルモルトあかしは、アメリカンオークシェリー樽とバーボン樽で貯蔵したモルトをブレンドしています。それぞれの樽の個性を楽しめると思います。
ノンチフィルター、当然のことながらノンカラーです。きちんとしているじゃないですか。このように、いわば新しい蒸留所から出されたシングルモルトの楽しみ方の一つに、そこのモルトの成長を楽しむという方法が有ります。
若いシングルモルトだと未だ円熟には達していない部分を感じる事が有るかもしれませんが、このモルトはこれからどのように成長してくのだろうか、想像の世界を広げる事ができます。
何年か飲み続けると、ただ飲んでいるだけなのに、自分が成長させたという位の気持ちになるのは…ちょっと図々しい話しですね。
ホワイトオーク 地ウイスキーあかし
ホワイトオーク 地ウイスキーあかしは、ブレンデットウイスキーです。ですから値段も少々安め、メーカー希望価格500mlで1,180円です。
英国産麦芽100%原料に造ったスコッチタイプのブレンデットウイスキーだそうです。英国産麦芽を100%使ったからスコッチタイプなんですね。はい、解りました。
淡麗でやや辛口な気軽に飲める明石の地ウイスキーであると、オフィシャルページで紹介されています。淡麗、辛口なんて、いかにも造り酒屋さんっぽい表現ですね。ロックやハイボールなど最適です。
あかしレッド
あかしレッドは、ホワイトオーク 地ウイスキーあかしよりも更にお安く500mlで840円です。もちろんブレンデットウイスキーです。
メーカー説明によると、「ホワイトオーク 地ウイスキーあかし」との味の違いは、辛口では無いところだそうです。飲み方はやはりロックやハイボールなど最適です。
他にもあかしはホワイトオークゴールドというブレンデットウイスキーなど、1,800mlで安価なウイスキーを販売しています。1,800mlというのも造り酒屋の感じを出していますね。