そこはかとなくワイルドな響き、バーボン・ウイスキー(以下バーボン)。
スコッチに対してハードボイルドなイメージがあり、場末のバーで男が1人グラスを傾ける…というような渋い光景を思わず想像してしまいます。1700年代半ばにイギリス系移民によってアメリカに持ち込まれ、製造されたバーボン。そこにはアメリカ西部開拓の歴史が詰まっています。
そこで今回は、バーボンとは何か? を荒々しくアメリカ風(偏見)にご紹介し対と思います。 お前たち、準備は良いか? 行くぜぇぇ、ヒーーハーー!!
バーボンとは?
冗談はさておき(笑)。バーボンとはどんなお酒かご紹介しましょう。それはアメリカケンタッキー州を中心とした蒸留所で作られているアメリカン・ウイスキーの1種で、定められた原料や製法で作られたウイスキーのこと。
条件を詳しく説明すると、
- 原料にトウモロコシを51%以上使用していること
- アルコール度数80%以下で蒸留されていること
- 内側を焦がしたオーク材の新樽に、アルコール度数62.5%以下で詰めること(2年以上熟成したものが、ストレート・バーボンと呼ばれる)
- 水以外を加えずに、アルコール度数40%以上でボトリングすること
これをクリアしたものが、バーボンと名乗ることができます。
アメリカン・ウイスキーとバーボン
他のウイスキーは寒い地域で作られているものが多い中、アメリカン・ウイスキーは、アメリカの南部の寒暖差の激しい地域で作られます。
その気温差で樽材の膨張収縮が頻繁に起き、ウイスキーの熟成が加速されること。さらに、オーク樽の内側を焦がした新樽を使用することで、ウイスキーが色味やフレーバーを吸収し、個性豊かなアメリカン・ウイスキーが生まれるのです。
その中でもバーボンは、荒さの中にある深いコクが魅力的。さらにバーボンの中でもテネシー・ウイスキーと呼ばれるものは、バーボンの条件にサトウカエデの木を原料に作った炭で濾過をするという工程が加わわることで、シャープでクッキリした輪郭が味わえます。
カクテルにも相性が良く、日本でも人気のウイスキーです。
バーボンといえばこれ! 定番4銘柄をご紹介
最後に、数あるのバーボン中でも定番の4つの銘柄をご紹介します。銘柄によって味わいはさまざま、気になった銘柄はぜひチェックしてみてくださいね。
ジムビーム
創業200年を超える歴史を誇る、世界120ヶ国以上で飲まれている売上世界No.1バーボン。クセのない味わいはハイボールなどのカクテルにも最適。バーボン初心者にもおすすめできるバーボンです。
まずはお手頃な白ラベルでお試しあれ。
ワイルドターキー
バーボンといったら、まず出てくる定番中の定番。他のバーボンよりも低めの度数(60〜65度)で蒸留される上に、熟成時のアルコール度数は54〜55度と、ボトリングでも低めの度数が保たれ作られます。
そのため加水量を少なく抑えることができ、フレーバーや風味を損なうことなく、原酒に近い味わいを残して製造することができるそう。豊かな風味と、他のバーボンには無いコクの強さが魅力です。
I.W.ハーパー
洗練された味わいのスタイリッシュバーボンと銘打たれたバーボン。1877年にドイツ系アメリカ人のアイザック・ウォルフ・バーンハイムによってケンタッキー州ルイヴィルで生み出されたI.W.ハーパーの名前は、彼のイニシャル(I.W.)とその無二の親友であったフランク・ハーパーに由来するそうです。
アルコール度数は低めで軽い口当たり。口に含むとクセの少ないバーボン特有の味と甘さが心地良い逸品です。
ジャック・ダニエルズ
バーボンにサトウカエデの木を原料に作った炭で濾過する工程を加えたテネシー・ウイスキーの代表格。特に、ラベルにOld No.7と書かれたジャックダニエルブラックは、バニラやキャラメルのような香りを纏ったスムーズな飲み口で、初心者にもおすすめです。
まとめ
バーボンという言葉はよく聞くけど、どんなお酒か知らなかった。そんなかたも実は多いのでは? ご紹介した銘柄の他にも、まだまだ良いものはたくさんありますので、気になったらぜひチェックしてみてください!